タロットのスプレッドとは、1分で

タロットのスプレッドとは、カードを置く位置ごとに問いを決めておく並べ方のことです。同じカードでも、どの位置に出るかで伝える内容が変わります。並べ方は、質問の形に合わせて選びます。ひとつの点に絞りたいならワンカード、始まりと終わりのある流れならスリーカード、いくつもの面が絡み合う状況ならケルト十字の10枚です。

カードは同じでも、位置がカードの答える問いを変えます。隠者が「過去」の位置に出れば、しばらく一人で振り返る時間を過ごしてきたという意味になり、「アドバイス」の位置に出れば、動く前に一歩引いて考えるようにという意味になります。カードそのものから覚えたい方は、カードの意味のページで78枚すべてを見られます。

質問別に選ぶスプレッド

知りたいことスプレッド枚数
今日、心に留めておくことは?ワンカード1枚
どうやってここまで来て、どこへ向かっている?スリーカード3枚
自分と相手の間で何が起きている?恋愛タロット、または「自分・相手・関係」の並べ方1枚または3枚
お金の使い方と貯め方の傾向は?金運タロット1枚
今はXをするのによい時期?イエスノー占い1枚
大きくて、いくつもの面がある状況ケルト十字10枚

ワンカード:1日の道しるべ

1枚引きはいちばんシンプルなスプレッドで、デッキに慣れるのにも最適です。朝、「今日は何に気をつけるとよいだろう?」のような開かれた問いを立てて1枚引き、予言ではなく1日のテーマとして読みます。忍耐、勇気、休息といったキーワードは、夜に1日を振り返りながら照らし合わせやすいものです。

当サイトのワンカードタロットですぐに試せます。カードを引くと、そのカードの逆位置の意味も別に表示されます。同じエネルギーがどうずれうるかを、注意のサインとして読むのに役立ちます。

スリーカード:いちばんよく使われる並べ方

3枚あれば流れを示すのに十分で、そのためもっとも広く使われています。引く前に、各位置の名前を決めておきましょう。相性のよい3通りを紹介します。

  • 過去・現在・未来:何が今をつくったのか、いまどこに立っているのか、このまま進むとどこへ向かうのかを見ます。
  • 状況・障害・アドバイス:決断や問題を目の前にしているときにいちばん向いています。
  • 自分・相手・関係:友人、家族、職場の人、パートナーとの間柄を見るときに使います。

当サイトのスリーカードタロットは、過去・現在・未来の並べ方です。ほかの2つは、手元のデッキで並べるか、3つの位置の名前を読み替えてお読みください。

短い鑑定例

質問を「職場でデザインチームへ異動するか決める前に、何を理解しておくべきか?」としましょう。状況・障害・アドバイスの並べ方で、3枚が出ました。

  1. 状況:隠者。すでにしばらくの間、一人で静かにこの問題を考えてきたことを示します。一歩引いたのは正しい直感であり、同僚の意見ではなく自分自身の答えを探している、とカードは裏づけています。
  2. 障害:戦車。絵柄には、反対方向に引き合う2頭のスフィンクスがいます。障害は選択肢が足りないことではなく、残るか去るかの間で引き裂かれ、意志の力で一気に決着をつけようとする気持ちです。
  3. アドバイス:節制。宣言するように選ぶのではなく、混ぜ合わせなさいというカードです。現実に置き換えると、数時間デザインチームの仕事ぶりを見学し、すでに異動した人と話しながら、決断が少しずつ形になるのを待つことです。

3枚を合わせて読んでも、「異動しなさい」とも「残りなさい」とも言っていません。静かに考える時期、二つに割れた引力、焦らずに通り抜ける道が描かれているだけです。スプレッドが返す答えとして、ちょうどよい大きさです。

恋愛と金運のスプレッド

恋愛タロットは、伏せられた12枚から1枚を選ぶ形式です。選んだ位置では、恋愛のテーマに合わせて選んだ大アルカナ8枚(恋人、星、女帝など)のうち1枚が開き、愛着のタイプ、時間帯、伝えるとよい言葉と避けたい言葉まで続きます。「いま、この関係のエネルギーはどんな状態?」のような開かれた問いに向いています。特定の誰かが何を考えているかまでは、わかりません。

金運タロットも同じ形式で、仕事とお金に合わせて選んだ8枚で進み、最後に支出のガイドが付きます。自分の習慣を見つめる問いとして使ってください。何にお金を使っているか、何から目をそらしているか、毎月いくら取り分けられるかです。何を売り買いするかを決める道具ではありません。

イエスノーの引き方と、その限界

イエスノー占いは、大アルカナ22枚から1枚を引き、「イエス」「ノー」「どちらとも言えない」のいずれかと、その理由をお伝えします。太陽や世界のようなカードはイエスに傾きます。死神や塔は、何かが先に終わる必要があるのでノー、月や女教皇は情報が隠れているので「どちらとも言えない」です。

何をする道具なのかは知っておいてください。デッキは大きな転機を表す22枚に限られ、答えに時期は含まれず、判定はそのカードの一般的な傾向であって、あなたの状況を測った数値ではありません。会話のきっかけとして使うのがいちばんです。カードがノーと言ったのにほっとした、あるいはがっかりしたなら、その反応が何かを教えてくれます。

ケルト十字:手元のデッキで並べる

ケルト十字は、もっともよく知られた10枚のスプレッドです。当サイトにはまだありませんので、実際のデッキで自分で並べる方法を紹介します。6枚を十字の形に置き、その右側に4枚を縦一列に置きます。

  1. 現在:問題の核心です。
  2. 交差:1枚目の上に横向きに重ねます。核心に挑んだり、事を複雑にしたりするものです。
  3. 土台:下に置きます。状況の根っこです。
  4. 近い過去:左に置きます。いままさに過ぎ去ろうとしているものです。
  5. 王冠:上に置きます。意識している目標、見えている最良の結果です。
  6. 近い未来:右に置きます。次にやってくるものです。
  7. 自分:縦の列の最初のカードで、いちばん下に置きます。あなたの構えです。
  8. 周囲:ほかの人々や取り巻く環境です。
  9. 希望と恐れ:同じ気持ちが2つの衣をまとって現れることがよくあります。
  10. 行方:何も変わらなければ行き着きそうな結果です。

4枚目から6枚目の順序は読み手によって違うので、ひとつ決めて一貫して使ってください。読むときは2枚ずつ組にします。1と2、3と5、4と6、そのあと縦の列を下から上へ読みます。10枚は一度に抱えるには多いので、まずスリーカードを使いこなしましょう。

問いの立て方

  • 開かれた問いにする。「この転職の話で、私が見ておくべきことは?」なら、カードに描写してもらえます。「採用される?」では予測を求めることになります。
  • 相手の心ではなく、自分について問う。「あの人は本当はどう思っている?」より、「この話し合いにどう向き合えばよい?」のほうが向いています。
  • 1回のスプレッドにつき問いはひとつ。1枚のカードで3つのことを同時に答えるのは無理です。
  • 引く前に書き留める。出たカードに合わせて、問いをこっそり曲げてしまうのを防げます。

逆位置と、引き直してよいのか

逆位置を読むかどうかは、シャッフルする前に決めておく選択です。当サイトの引き方は、つねに正位置で出ます。各カードのページには逆位置の解説が別にあるので、手元のデッキで読むときに使えます。逆位置は多くの場合、同じエネルギーが滞る、遅れる、内に向かう姿です。正反対の意味でも、悪い前兆でもありません。

引き直しについては、率直にお答えします。しないでください。気に入るカードが出るまで引き直すのは、状況ではなく不安を映すだけです。最初に出た答えとしばらく一緒に過ごし、実際に何かが変わったときに戻ってきましょう。ワンカード・スリーカード・恋愛・金運のページで受け取るカードは、日付と選んだ裏向きカードの位置で決まります。ページを再読み込みして同じ位置を選んでも、その日は同じカードが出ます。

タロットが立ち止まるべきところ

タロットは、考えを整理し、すでに感じていることに気づくための道具です。医療・法律・金融の判断の根拠にはなりませんし、他人の気持ちや物事が実現するかどうかを教えてくれるものでもありません。振り返りのために使い、結果の重い選択は、その分野の専門家に相談してください。

FAQ

Q. 初心者にいちばんおすすめのスプレッドは何ですか?

A. 1枚引きから始めて、次に3枚へ進みましょう。どちらも、枚数を増やす前に「位置が意味をどう変えるか」をつかむのに向いています。

Q. 自分だけのスプレッドを作ってもかまいませんか?

A. かまいません。引く前に各位置が何を問うのかを決めて書き留め、落ち着いて読める小ささに収めてください。

Q. スプレッドを使うには78枚すべてが必要ですか?

A. いいえ。簡単な質問なら、大アルカナ22枚だけを使う読み手も多くいます。大アルカナのガイドが出発点におすすめです。

さっそく試したい方は、スリーカードタロットから、または今日のワンカードタロットを引いてみてください。

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