ZODIAC · 干支占い 申(さる)年

申(さる)年

申(さる)年生まれの性格は、機転がきいて好奇心旺盛、一緒にいて楽しく臨機応変なのが持ち味ですが、飽きっぽい一面もあります。相性がよいのは子年・辰年・巳年で、寅年とは十二支の正反対に位置します。

五行
金
該当する生まれ年
1944 · 1956 · 1968 · 1980 · 1992 · 2004 · 2016 · 2028

性格と気質

申年(さる年)生まれの人は、機転がきいて好奇心が旺盛、とっさの対応に強く、誰とでも打ち解けてたいていの障害には抜け道を見つけてしまう社交家だとよくいわれます。その一方で、頭の回転が速いぶん落ち着きがなく、あれこれ手を広げて気が散ったり、謎が解けたとたんに興味をなくしたりする面もあります。なお、韓国では生まれ年の動物を「ティ」と呼びます。

みんながまだエラーメッセージを読んでいるうちに詰まったプリンターを直してしまう同僚や、メニューや看板から現地の言葉を拾い覚え、三日目には市場で値切っている旅行者を思い浮かべてください。電車が運休になれば、ほかの人が文句を言い終える前に、申年の人はたいていバスを見つけ、待ち時間を過ごすカフェを見つけ、あとで話せるおもしろいエピソードまで手に入れています。手を動かしながら学ぶ頭なのです。手に取り、ひっくり返し、試してみて、うまくいったものだけを残します。

食事の席でいちばん楽しい相手になるのも、申年の人であることが多いでしょう。ものまねが上手で冗談の切り返しが速く、人の仕事や趣味に本気で興味を持ちます。人見知りのお客さんが話し出すきっかけになる、もうひと押しの質問をするのもこのタイプです。技を集めるように人を集めるので、交友関係は広く、驚くほど多彩です。

では、申年の人は頭の切れる友人なのでしょうか、それとも信用できないいたずら者なのでしょうか。答えはおおむね前者です。いたずら者のイメージは、中国の小説『西遊記』に登場する猿の王・孫悟空と、この干支の遊び心によるところが大きいのです。本当の弱点はもっと目立たないところにあります。四つ目の趣味の道具を開けもしないうちに五つ目を買ってしまうこと、まじめな質問を冗談でかわしてしまうこと、手順を踏みたい人には手抜きに見える近道を選んでしまうことなどです。これらは古い暦が描く傾向であって決まった運命ではありませんし、才能が深まるまでひとつのことにとどまる術を身につけていく申年の人も大勢います。

十二支(地支)から見た気質

地支
申
陰陽
陽
五行
金
月
8月ごろ
時刻
15時〜17時
方位
南西

十二支は、東アジアの暦で年や月、時刻、方角を数えるのに使われてきたもので、申はその九番目にあたります。日本では「さる」、韓国語では「シン」と読みます。陰陽では陽、固定の五行は金です。申の月は二十四節気の立秋から始まるため、おおよそ8月にあたります。申の刻は日差しが長く斜めに伸びる午後3時から5時まで、方角は南西です。

この体系でいう金は、収穫の気です。実った最初の稲を刈る鎌であり、果実がちょうど摘みごろを迎えた瞬間でもあります。申の金は重々しいものではなく、新しく鋭い、抜いたばかりの刃のような金です。それは申年の人の鋭い機転や、チャンスであれ笑いどころであれ、本当に効くたったひとつの解決策であれ、「今が摘みごろ」のものを見抜く目にぴったり重なります。

申はまた、四季の始まりを告げる寅申巳亥(寅・申・巳・亥)の四支のひとつでもあります。伝統的な解釈ではこれらの支を動きや移動と結びつけ、韓国の占いではこの性質を、昔の宿駅で乗り継いだ馬になぞらえて駅馬(えきば)と呼びます。引っ越しや旅、環境の変化が多い人生という意味です。警告としてではなく、動くことや新しい土地を好む気質として受け取るとよいでしょう。

五行別の性格

木 · 1944年, 2004年(甲申)

甲申(きのえさる)では、そびえる大木を表す陽の木・甲が、金の地支の上に乗っています。金は木を剋す(金剋木)ので、むき出しの岩から伸びる松のような姿です。甲申生まれはほかの申年の人より理想や筋を重んじる傾向があり、追い込まれると頑固さが顔を出します。その内側の緊張から、計画を信じる前に二度確かめる思慮深い人になることが多いようです。

火 · 1956年, 2016年(丙申)

丙は太陽の火です。鍛冶屋の炉が刃を打って形を整えるように、火は金を剋します(火剋金)。丙申(ひのえさる)生まれは五つの中でもっとも大胆でカリスマ性があり、人前に出るのも先頭に立つのも早いタイプです。アイデアを判断する前にいったん熱を冷ます余裕さえあれば、その熱はたいてい才能を鈍らせるどころか、いっそう研ぎ澄ませてくれます。

土 · 1968年(戊申)

土は金を生む(土生金)ため、広い山の土を表す戊が、山肌が鉱脈を抱くように地支を支えています。戊申(つちのえさる)生まれはたいてい五つの中でいちばん安定していて、実際的で頼りになり、飽きるのが遅く、始めたことを最後までやり遂げようとします。それでいて、申年らしい機知に富んだ解決の腕はそのまま持ち合わせています。

金 · 1980年(庚申)

陽の金である庚が金の地支に重なると、申そのものの五行が二重になり、刃はもっとも鋭くなります。庚申(かのえさる)生まれは決断が早く、自立心が強く、ぶっきらぼうに聞こえるほど率直です。日本ではこの干支の組み合わせから「庚申待ち」という名が生まれました。庚申の夜に人々が集まり、夜通し眠らずに過ごした昔の民間の習わしです。

水 · 1992年(壬申)

金は水を生む(金生水)ので、地支の力が、大河や大海の水を表す壬へと流れ込みます。壬申(みずのえさる)生まれは五つの中でもっとも弁が立ち、外交的で、場の空気をすばやく読んで周りを合意へと導きます。ただ、障害をするりとかわすのと同じように、約束からもするりと身をかわしてしまうことがあります。

強み

最大の才能は、機転と工夫の力です。計画が崩れたとき、まっ先に別の道を見つけるのはたいてい申年の人で、手元にあるものだけでちゃんと使える解決策を組み立ててしまいます。説明書を読むより手を動かして覚えるので習得が早く、分野から分野へ、人の輪から人の輪へと、ほとんど引っかかりなく行き来できます。周りの人も申年の人と過ごす時間を楽しみにしています。張りつめた会議をなごませ、新しく来た人の緊張をほぐし、複雑な考えもみんながあとまで覚えているような笑える例えで説明してみせます。

注意点

申年の人の泣きどころは「飽き」です。仕組みがわかってしまうと、くり返しの部分が時間の無駄に思えて、プロジェクトは八割で止まり、趣味の道具は押し入れにたまっていきます。機転が鋭くなりすぎることもあります。間の悪い冗談や、周りには手抜きに見える賢い近道は、そんなつもりがなくても信頼を目減りさせてしまいます。選択肢をあまりに長く開けておくと、本当にやる気があるのかと周りが首をかしげはじめます。何を最後までやり遂げるのかをはっきり口にすれば、その才能はもっと真剣に受け止めてもらえます。

恋愛と結婚

申年の人は、恋を退屈なものにしません。ユーモアとサプライズで相手の心をつかむタイプで、思わず笑ってしまうあだ名をつけたり、急に夜市へ寄り道したり、何年も続くふたりだけのお約束ネタを生み出したりします。相手の世界に好奇心を向け、つらい一日の終わりに相手を笑わせるのが本当に上手です。その軽やかさは、関係にとって大きな贈り物になります。

難しさが出てくるのは、話が重くならざるをえないときです。居心地の悪い気持ちと向き合うより、冗談でかわしたり、話題を変えたり、急に別のことで忙しくなったりしがちで、相手にはそれが無関心に映ることがあります。長く続く関係を築いている申年の人は、笑いが逃げ道になりかけている瞬間に気づき、まじめな話に、少し居心地が悪いと感じるくらい長くとどまることを覚えていきます。

いちばん合うのは、その好奇心をおもしろがり、週末の予定が途中で変わっても気にしない人です。その代わり、大事なことでは揺るがない姿を見せる必要があります。来ると言った時間にきちんと現れること、そして簡単な質問ではなく難しい質問にこそ向き合って答えることが、相手へのお返しになります。

相性

韓国や日本の干支の相性は、十二支どうしの決まった関係から読み解きます。そこからわかるのは二つの気質がどう出会いやすいかであって、関係がうまくいくかどうかではありません。

申年の三合(さんごう、力を合わせる三つの支の組み合わせ)は申子辰で、子年・辰年と組んで水の局をつくります。この三つのなかで、申は水が湧き起こる場所、子は水がもっとも勢いよく流れる場所、辰はその水をたたえる貯水池にあたります。日常に置きかえれば、子年は申年の頭の回転に綿密な計画で歩調を合わせ、辰年はアイデアにスケールと度胸を与えてくれます。どちらとアイデアを出し合っても、同じチームでプレーしている感覚になりやすいでしょう。

六合(りくごう、一対一で結ばれる組み合わせ)の相手は巳年で、巳と申が合わさると水になります。申年が速く遊び心にあふれているのに対し、巳年はゆっくりと深く、慎重です。だからこそ互いが飛ばしてしまう部分を補い合えます。申年は動きを、巳年は判断を持ち寄ります。

冲(ちゅう)の相手は寅年で、十二支を輪に並べたときにちょうど向かい側にある支です。木と金、春の始まりと秋の始まりが向き合う関係で、二つは物事の決め方が違います。寅年は確信をもって突き進み、申年は試しては調整しながら、裏口をひとつ開けておくタイプです。そのため片方からは頑固に、もう片方からはつかみどころがなく見えることもあります。とはいえこれは相性の悪さではなく方法の違いで、決め方を早めにすり合わせた寅年と申年は、互いの死角をうまく補い合えます。

怨嗔(えんしん)は、小さないら立ちが尾を引く組み合わせを指す韓国の民間の考え方で、申年にとっては卯年がこれにあたります。用心深く気配りのできる卯年には申年の即興ぶりが落ち着かなく感じられ、申年には卯年の慎重さがもどかしく思えるかもしれません。二人のペースの違いを口に出して認め合い、それを笑い合えれば、どんな相性表よりも役に立ちます。

仕事と金運

仕事では、問題が日々変わる場で力を発揮しやすいタイプです。トラブル対応、交渉、営業やマーケティング、商品開発、ジャーナリズム、教育、パフォーマンス、コンサルティング、そして一人が何役もこなす小さなチームなどが向いています。何かが壊れたとき同僚がまず頼るのはたいてい申年の人で、交渉の席では相手の出方をすばやく読み、双方が納得できる落としどころを見つけます。決まりきったルーティンや、何でも昔ながらのやり方を求める上司は、きつい仕事よりずっと早く気力を奪っていきます。

お金の面でも、申年の人の流れは好奇心のあとをついていく傾向があります。収入の入り口が一つではないこともあり、出費は新しい関心事を追いかけがちです。ガジェット、講座、旅行、そして春までに熱が冷めてしまうかもしれない趣味の道具などがそうです。お金とのつきあいにいちばん安心感を持てている申年の人は、その好奇心を自分の習慣にも向け、長く楽しめているものと、目新しさへのうずきを満たしただけのものを見分けている人が多いようです。

韓国の文化では

朝鮮半島には歴史時代を通じて野生の猿がおらず、韓国の人々は長いあいだ、森ではなく物語や絵、海の向こうから入ってきた書物を通して猿を知ってきました。猿を指す昔ながらの固有語は「チャンナビ」で、年配の人のなかには今も、一般的な呼び名「ウォンスンイティ」ではなく「チャンナビティ」と言う人がいます。

韓国の人がまず思い浮かべる猿は、文学のなかの猿、中国の小説『西遊記』の孫悟空です。孫悟空は宮殿の屋根の上にもいて、そこでは小説のなかで使われるもうひとつの呼び名、孫行者(そんぎょうじゃ)の名で呼ばれています。景福宮(キョンボックン)をはじめとする朝鮮王朝の宮殿では、傾斜した隅棟に雑像(チャプサン)と呼ばれる小さな土の像が並び、殿舎に災いが入りこまないよう見張っています。そのうち先頭のいくつかの像が、伝統的に『西遊記』の一行とされ、先頭の僧のすぐ後ろに孫行者が続きます。このページの絵は、桃の枝に座って熟した実を手にした賢い猿を、韓国の民画(ミンファ)の画風で描いたもので、やはり同じ物語につながっています。桃は東アジアで広く長寿の象徴とされ、孫悟空は不老不死をもたらす天界の桃、蟠桃(ばんとう)を勝手に食べてしまったことで知られています。

韓国にも、誰もが知ることわざがあります。日本と同じ「猿も木から落ちる」です。腕の立つ人がしくじったときに使われ、どれほど熟練していても失敗と無縁な人はいないという、やさしい戒めの言葉です。賢さで知られる干支にふさわしいことわざといえます。

日本の文化では

韓国と違って日本には野生のニホンザルがすみ、猿は神社の信仰や言葉遊びのなかに息づいています。干支の申は「さる」と読み、これが「去る」に通じることから、申年の年賀状には災いが去るようにという願いがよく込められます。滋賀県の日吉大社では、神の使いの猿を神猿(まさる)と呼び、その名は「魔が去る」に通じるとされています。日本でいちばん有名な猿といえば、日光東照宮の神厩舎に彫られた三猿でしょう。目、口、耳をそれぞれふさいだ「見ざる・言わざる・聞かざる」で、どの名前の終わりもまた「さる」にかけた言葉遊びになっています。猿は馬を病から守ると信じられていたため、厩を見守っているのです。そして申年がめぐってくると、申年生まれの人は年男・年女としてその年を迎えます。

アドバイス

技でも仕事でも友情でも、ひとつを選び、新鮮さが薄れたあとも続けてみてください。申年の人の才能は、深まる時間を与えられたときに何倍にも育ちます。次のことを始める前に、前のことをやり遂げるか、自分の意思で区切りをつけて手放し、中途半端に開いたままのものを残さないようにしましょう。まじめな話になったら、冗談が浮かびかけた瞬間に気づいて、それはあとに取っておきましょう。そして子年、辰年、巳年の友人を何人か身近に置いておくことです。彼らはアイデアを楽しんでくれるうえに、最後までやり遂げるのも助けてくれることが多いからです。

よくある質問

韓国の「チャンナビティ」は、申年とは別の干支ですか?

いいえ、同じ干支です。「チャンナビ」は猿を表す韓国の古い固有語で、今は「ウォンスンイ」という言葉が使われているため、チャンナビティもウォンスンイティも、申の年に生まれた人を指します。古い言葉はおもにこの言い回しと年配の世代の話し言葉に残っていて、少し古風で親しみのある響きがあります。

申年(さる年)と相性のいい干支は?

昔からいわれるのは、申と水の三合(申子辰)を組む子年と辰年、そして六合の相手である巳年です。子年は計画性で申年のスピードを安定させ、辰年は大きな志とスケールを添え、巳年は落ち着いた判断で即興ぶりにバランスを与えてくれます。ただし、これは打ち解けやすさの目安にすぎず、二人が互いの話をどう聞き、約束をどう守るかのほうがはるかに大切です。

申年と寅年は相性が悪いのですか?

いいえ、もともと悪いわけではありません。二つは十二支で向かい合う冲の関係ですが、この伝統で冲が表すのは敵対ではなく対照です。寅年は確信で動き、申年は試しながら調整する傾向があるため、物事の決め方をめぐってぶつかることはあります。その違いを言葉にできる二人は、互いの弱い面を補い合えることが多いものです。

申年生まれは信用できないって本当?

いいえ。いたずら者という評判は、おもに『西遊記』のやんちゃな孫悟空と、この干支の茶目っ気のあるユーモアから来ています。申年の人は、大切な人にはあたたかく誠実な傾向があります。信頼が揺らぐとしたら、たいてい予定が変わるのが早すぎたか、まじめな場面を冗談でかわしたためで、どちらも変えていける習慣です。

1月や2月初めの生まれは、申年?それとも前の年の干支?

どの決まりに従うかで答えが変わります。韓国の日常では、毎年1月下旬から2月中旬のあいだで日付が動く旧正月(ソルラル)で干支が切り替わるとみることが多くあります。韓国の四柱推命(サジュ)では、春の始まりである立春で年が改まり、その日はふつう2月4日です。日本では日常の干支は1月1日で切り替わり、占いでは節分の翌日にあたる立春(りっしゅん)を境にします。自分が従う決まりに誕生日を照らし合わせてみてください。

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