8文字の下にある4つの層

四柱推命(韓国でいうサジュ、生まれた年・月・日・時の4本の柱で読む命式)には、見えている8文字の下に、さらに4つの層があります。地支ごとに蔵された蔵干(ぞうかん)、日干の十二運(じゅうにうん)、詩的な名前のついた納音(なっちん)、そして相手のいない2つの地支を示す空亡(くうぼう)です。読み解きの中心はあくまで日干(にっかん、生まれた日の天干)と五行で、この4つはそこに彩りを添える補助の層です。別の命式ではありません。

当サイトの日柱ページでは、60日柱のそれぞれに4つすべてを載せており、この記事もその内容をもとにしています。日柱がはじめてなら、まず四柱推命の基礎ガイドをどうぞ。

蔵干:地支は動物の名前だけではない

蔵干(ぞうかん)は、地支の中にしまわれている天干です。十二支の動物は、いわば表札にすぎません。扉の内側には、地支ごとに1〜3個の天干が入っています。前の季節から引き継いだ気、ときには橋渡し役の字、そして最後に、いちばん声の大きい本気(ほんき)が並びます。子・卯・酉の3つは天干が2つで、残る9つの地支は3つです。

地支動物蔵干(最後の太字が本気)
子(ね)ねずみ壬 陽の水 → 癸 陰の水
丑(うし)うし癸 陰の水 → 辛 陰の金 → 己 陰の土
寅(とら)とら戊 陽の土 → 丙 陽の火 → 甲 陽の木
卯(う)うさぎ甲 陽の木 → 乙 陰の木
辰(たつ)たつ乙 陰の木 → 癸 陰の水 → 戊 陽の土
巳(み)へび戊 陽の土 → 庚 陽の金 → 丙 陽の火
午(うま)うま丙 陽の火 → 己 陰の土 → 丁 陰の火
未(ひつじ)ひつじ丁 陰の火 → 乙 陰の木 → 己 陰の土
申(さる)さる戊 陽の土 → 壬 陽の水 → 庚 陽の金
酉(とり)とり庚 陽の金 → 辛 陰の金
戌(いぬ)いぬ辛 陰の金 → 丁 陰の火 → 戊 陽の土
亥(い)いのしし戊 陽の土 → 甲 陽の木 → 壬 陽の水

表は小さな季節として読むとわかりやすくなります。寅は春の入口にあたる地支なので、直前の丑の月から引き継いだ土(戊)の名残と、火(丙)の種を抱え、本気として木(甲)が来ます。寅を「木の動物」と言うだけでは足りません。3つの五行が1つの地支に同居しています。

日柱ページには、蔵干ごとに日干から見た通変星(比肩・財星・印星など、関係につけた名前。通変星ガイドを参照)も添えています。丙午(ひのえ・うま)では、午が丙・己・丁を抱えており、それぞれ比肩、傷官、そして本気の劫財です。外から見ると一本気な日柱でも、内側は混じり合っていることがあります。鑑定士は、まさにその内側に人の静かな一面を探します。

十二運:気が巡る12の段階

十二運(十二運星)は、天干の気を、生まれてから休み、再び生まれるまでの一生にたとえたものです。天干そのものに強い弱いがあるのではなく、座っている地支によって段階が決まります。1つの天干が12の地支を通るあいだに、12の段階をすべて経験します。

順段階イメージ
1長生生まれたばかりの赤ん坊:希望と周囲の支え
2沐浴身を清めて装う姿:魅力と落ち着きのなさ
3冠帯冠をかぶる成人:向上心と誇り
4建禄自分の持ち場を得た姿:堅実さと独立心
5帝旺力が頂点に達した姿:自信と行きすぎの危うさ
6衰頂点を過ぎた段階:落ち着きと力の温存
7病疲れやすいが敏感な段階:豊かな内面
8死静かに内へ向かう段階:行動より先に立つ思索
9墓蔵の段階:倹約と辛抱強さ
10絶断ち切りと再出発:独立した気質
11胎種の段階:形になりつつあるアイデア
12養育てられる段階:穏やかさと受け入れる力

段階の見つけ方

どの天干にも、「生まれる」地支が決まっています。陽干はそこから地支を1つずつ順に、陰干は逆向きに進みます。陽の木の甲(きのえ)は亥で生まれるので、子が沐浴、丑が冠帯、寅が建禄、卯が帝旺です。陰の木の乙(きのと)は午で生まれて逆向きに進み、巳が沐浴、辰が冠帯、卯が建禄、寅が帝旺となります。韓国で広く使われる表では戊と己が火(丙・丁)に従いますが、土を水と同じ位置に置く流派もあるため、書物によって違いがあります。

  • 甲子(きのえ・ね):甲は亥で生まれるので、子は一歩進んだ沐浴です。
  • 丙午(ひのえ・うま):丙は寅で生まれ、卯・辰・巳・午と進むので、午は帝旺、火の力が最も高まる位置です。
  • 乙亥(きのと・い):乙は午で生まれ、巳・辰・卯・寅・丑・子・亥と逆に進むので、亥は死です。伝統的な名前の「死」は文字どおり死を意味しますが、終わりではなく、静かに内へ向かう段階を指します。

病や死といった名前は物騒に聞こえますが、そうではありません。どれも循環の一場面で、それぞれに長所があります。ここで挙げたのは、日干が自分の日支に座ったときの段階です。さらに深く読むなら、年支・月支・時支での段階も合わせて見ます。

納音:音から名づけられた呼び名

納音(なっちん、韓国ではナプム)は、60干支の隣り合う2つの柱ごとにつけられた詩的な名前で、全部で30あり、それぞれが五行とイメージを備えています。名前に「音」の字が入るのは、古代中国の音楽理論の律管(りっかん)に由来するためです。例を挙げます。

  • 甲子(きのえ・ね)と乙丑(きのと・うし):海中金(かいちゅうきん)、海の底の金
  • 丙午(ひのえ・うま)と丁未(ひのと・ひつじ):天河水(てんがすい)、天の川の水
  • 甲戌(きのえ・いぬ)と乙亥(きのと・い):山頭火(さんとうか)、山頂の火
  • 最後の組の壬戌(みずのえ・いぬ)と癸亥(みずのと・い):大海水(たいかいすい)、大海の水

納音の五行が、柱そのものの五行と一致することはまれです。丙午は火の上に火ですが、納音は水です。甲子は木の上に水ですが、納音は金です。そのため納音は、主な読み解きではなく、飾りに近い2つ目の名札だと考えてください。登場する場面は、おもに暦、名づけの伝統、一部の伝統的な相性表です。

空亡:相手のいない2つの地支

天干は10個、地支は12個なので、10日ひと組(旬)ごとに、相手のいない地支が2つ余ります。これが空亡です。日柱ページでも同じ名前で載せています。甲子から始まる組は甲子から癸酉までで、子から酉までの地支を使うため、戌と亥が空きます。

組の始まり範囲空亡の地支動物
甲子(きのえ・ね)甲子〜癸酉戌 亥いぬ・いのしし
甲戌(きのえ・いぬ)甲戌〜癸未申 酉さる・とり
甲申(きのえ・さる)甲申〜癸巳午 未うま・ひつじ
甲午(きのえ・うま)甲午〜癸卯辰 巳たつ・へび
甲辰(きのえ・たつ)甲辰〜癸丑寅 卯とら・うさぎ
甲寅(きのえ・とら)甲寅〜癸亥子 丑ねずみ・うし

自分の空亡は、日柱がどの組に入るかを見れば分かります。乙亥は甲戌の組に入るので、空亡は申と酉、つまり猿と鶏です。丙午は甲辰の組に入るので、空亡は寅と卯です。

使い方は鑑定士によって異なります。韓国では、日柱から空亡を数え、その地支が年柱・月柱・時柱に現れるかを見る鑑定士が多く、年柱から数える人もいます。空亡は「空席」として読みます。その柱が受け持つ人生の領域(年柱は家系のルーツ、月柱は仕事と親、日柱は家庭と配偶者、時柱は晩年と子ども)で、足場がゆるく感じられる、または意識した努力が要る、という見方です。反対に、執着から離れた軽やかさや自由と読む立場もあります。判定ではなく、彩りを添える一本の糸として扱ってください。

4つの層を読みすぎずに使うには

  1. 日干と五行から始めます。この4つはどれも、それより重くはありません。
  2. 蔵干は「意外さ」を説明するときに使います。命式は1つの五行に見えるのに、本人はそうではない、という場合です。
  3. 十二運は強さではなく雰囲気として見ます。帝旺が死より「良い」のではなく、天気が違うだけです。
  4. 納音は名前として、空亡は問いとして置きます。もう一度見直す価値のある場所、という意味です。

1つの日柱を4つの層で読んでみましょう。乙亥の蔵干は戊・甲・壬で、それぞれ正財、劫財、そして本気の印綬です。日干は死の段階に座り、納音は山頭火、空亡は申と酉です。事実は決まっていますが、それをどう生かすかは決まっていません。お金・健康・法律の判断は、命式ではなく、実際の数字と専門家の助言を基準にしてください。

FAQ

Q. 十二運の「死」は悪い兆しですか?

A. いいえ。死は、墓・絶・胎・養を経て再び長生へ戻る循環の一場面です。静かに内へ向かう気を表します。

Q. 空亡があると、何かが欠けているということですか?

A. 一概には言えません。鑑定士は、握る力がゆるい場所、または気を配りたい場所として読むだけで、それが弱点なのか自由なのかは意見が分かれます。

60日柱それぞれの4つの細部は60日柱のガイドで、自分の命式は無料の四柱推命分析で調べられます。

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