日干とは
日干(にっかん、韓国語では「イルガン」)は生まれた日の天干のことで、韓国式の四柱推命(サジュ)では「自分自身」を表します。命式は年・月・日・時の4本の柱に8つの文字を立てますが、そのうち日柱の上の文字が日干です。
鑑定が日干から始まるのは、残りの7文字を日干との関係で読むからです。四柱推命が初めてなら、四柱推命の基礎ガイドで全体の仕組みを確かめてください。
五行と陰陽がつくる10の天干
天干(てんかん)は10文字です。五行(木・火・土・金・水)がそれぞれ陽と陰で1度ずつ現れ、10になります。陽は外へ広がる大きなあらわれ方、陰は内にこもる細やかなあらわれ方です。同じ木でも大樹とつる草に、火でも太陽とろうそくの炎に分かれます。
| 五行 | 陽の干 | 陰の干 |
|---|---|---|
| 木 | 甲(きのえ) | 乙(きのと) |
| 火 | 丙(ひのえ) | 丁(ひのと) |
| 土 | 戊(つちのえ) | 己(つちのと) |
| 金 | 庚(かのえ) | 辛(かのと) |
| 水 | 壬(みずのえ) | 癸(みずのと) |
10の日干
それぞれの天干には、四柱推命の鑑定士が長く使ってきた自然のイメージがあります。判定ではなく傾向として受け取ってください。その人がどちらへ傾きやすいかを示すだけです。
甲(きのえ):陽の木、まっすぐに伸びる松
甲は、誰に言われなくても上へ伸びていく木です。尾根に立つ松のように幹がまっすぐで、冬でも緑を失いません。この日干は筋を通し、前を向き、簡単には曲がらないと読まれます。うまく出れば統率力、ずれれば頑固さです。進路を変えることが、面目を失うことのように感じられるかもしれません。
日柱の6種:甲子(きのえ・ね) · 甲戌(きのえ・いぬ) · 甲申(きのえ・さる) · 甲午(きのえ・うま) · 甲辰(きのえ・たつ) · 甲寅(きのえ・とら)
乙(きのと):陰の木、つる草と野の蘭
乙は道を見つける植物です。垣根を伝うつる草や、岩の裂け目に根を張る蘭がそうです。甲が立ち続けるのに対し、乙は光と温もりのほうへ身を傾けて順応します。気配りと忍耐、静かな粘り強さが持ち味とされ、寄りかかる先に頼りすぎてしまうのが影の面です。
日柱の6種:乙丑(きのと・うし) · 乙亥(きのと・い) · 乙酉(きのと・とり) · 乙未(きのと・ひつじ) · 乙巳(きのと・み) · 乙卯(きのと・う)
丙(ひのえ):陽の火、真昼の太陽
丙は正午の太陽です。すべてを一度に照らし、何も隠しません。寛大で開けっぴろげ、温かく、少し舞台映えする人、部屋に入ると空気の温度が変わる人と読まれます。太陽は誰にも等しく降り注ぐため、個別にひとこと必要だった1人を見落とすこともあります。
日柱の6種:丙寅(ひのえ・とら) · 丙子(ひのえ・ね) · 丙戌(ひのえ・いぬ) · 丙申(ひのえ・さる) · 丙午(ひのえ・うま) · 丙辰(ひのえ・たつ)
丁(ひのと):陰の火、ランタンの炎
丁は手に持てる火です。ランタン、ろうそく、台所の鍋の下に残るおき火。野原全体を焼くのではなく、そばにいる人を温めます。伝統的には、細やかで洞察力があり内面の深い人、身近なものをよく見る才能のある人と描かれます。心配ごとを抱え込みすぎて自分を燃やし尽くしてしまうのが危うい点です。
日柱の6種:丁卯(ひのと・う) · 丁丑(ひのと・うし) · 丁亥(ひのと・い) · 丁酉(ひのと・とり) · 丁未(ひのと・ひつじ) · 丁巳(ひのと・み)
戊(つちのえ):陽の土、大きな山
戊は、天気が移ろっても動かない山です。どっしりと頼もしく、急かされてもなかなか慌てない、というのが定番の評で、頼まれなくても周りが寄りかかってきます。その重さが、動きにくさにもなります。
日柱の6種:戊辰(つちのえ・たつ) · 戊寅(つちのえ・とら) · 戊子(つちのえ・ね) · 戊戌(つちのえ・いぬ) · 戊申(つちのえ・さる) · 戊午(つちのえ・うま)
己(つちのと):陰の土、手入れされた畑
己は人の手が入った土です。家庭菜園や田んぼのように、何かを育てるために耕された大地です。受け入れる力があり、実利的で世話好き、ほかの人が育つ場所を空けるのが上手な人と読みます。他人の必要をすべて引き受けて、自分の畑を手入れしないままにしてしまうのが影の面です。
日柱の6種:己巳(つちのと・み) · 己卯(つちのと・う) · 己丑(つちのと・うし) · 己亥(つちのと・い) · 己酉(つちのと・とり) · 己未(つちのと・ひつじ)
庚(かのえ):陽の金、鉄の断崖と鞘の中の剣
庚はまだ鍛えていない鉄です。岩壁や、鞘に収まったまま研いでいない刃のようなもの。決断力、義理堅さ、善悪の線をはっきり引く気質が伝統的な特徴です。物言いが率直で、長い交渉より潔い決着を好み、鉄が火で鍛えられるように、試練を経て磨かれるとよく言われます。
日柱の6種:庚午(かのえ・うま) · 庚辰(かのえ・たつ) · 庚寅(かのえ・とら) · 庚子(かのえ・ね) · 庚戌(かのえ・いぬ) · 庚申(かのえ・さる)
辛(かのと):陰の金、磨かれた宝石と銀のかんざし
辛はすでに仕上がった金属です。宝石、かんざし、研ぎ澄まされた刃先。庚が断ち切るのに対し、辛は輝きます。繊細さ、高い基準、質を見抜く目を示し、その分、批判には傷つきやすい面があります。磨かれた表面は、傷がすべて見えるからです。
日柱の6種:辛未(かのと・ひつじ) · 辛巳(かのと・み) · 辛卯(かのと・う) · 辛丑(かのと・うし) · 辛亥(かのと・い) · 辛酉(かのと・とり)
壬(みずのえ):陽の水、大海
壬は海と大河です。広く、深く、いつも動いています。この日干は、スケールが大きく、順応性があり、好奇心旺盛で、大きな構想にも変化にも落ち着いていられる人と描かれます。注意したいのは堤のない流れです。海には縁がないので、自分で決めた岸辺があると助けになります。
日柱の6種:壬申(みずのえ・さる) · 壬午(みずのえ・うま) · 壬辰(みずのえ・たつ) · 壬寅(みずのえ・とら) · 壬子(みずのえ・ね) · 壬戌(みずのえ・いぬ)
癸(みずのと):陰の水、雨と霧
癸は雨、露、朝霧です。水がもっとも小さく、静かになった姿です。直感的で想像力が豊か、思慮深く、雰囲気が言葉になる前に感じ取る人と読みます。霧のようにつかみどころがなく見えることがあり、思索の中へ引きこもりがちなのが、おなじみの影の面です。
日柱の6種:癸酉(みずのと・とり) · 癸未(みずのと・ひつじ) · 癸巳(みずのと・み) · 癸卯(みずのと・う) · 癸丑(みずのと・うし) · 癸亥(みずのと・い)
日干が命式のほかの文字と出会うとき
自分の日干がわかったら、命式のほかの7文字は、それぞれ日干と5つの関係のどれかで結ばれます。自分と同じ五行、自分が生じる五行、自分を生じる五行、自分が剋す五行、自分を剋す五行です。相生では、木が火を育て、火が土をつくり、土が金を抱え、金が水を集め、水が木を養います。相剋では、木が土に根を張り、土が水をせき止め、水が火を消し、火が金を溶かし、金が木を断ちます。
この5つの関係を陰陽で分けると十神(じっしん)になり、比劫・食傷・財星・官星・印星という用語はここから来ます。十神ガイドで1つずつ見ていきます。覚えておきたいのは1点です。同じ命式でも、松と灯火では読み方が変わります。何が助けで何が圧力かは、助けられる側が誰かによって違うからです。
自分の日干を調べる
日干は生まれ年ではなく、正確な生年月日から出ます。日柱は60組の干支がめぐる循環に沿って進むため、天干は10日ごとにくり返され、生まれ年だけでは求められません。いちばん簡単なのは、無料の四柱推命の計算機に生年月日を入れる方法です。日柱が表示され、その組の上の文字が日干です。日柱60種にはそれぞれ専用ページがあり、日柱の一覧ですべて見られます。
真夜中近くの生まれには、1つ注意があります。伝統的な子時(ねのとき)は23時から翌1時までで、その前半をどちらの日付に数えるかは、鑑定士によって意見が分かれます。計算機の詳細オプションでは、夜子時(0時で日が替わる)・早子時(23時で替わる)の2つから選べます。23時から1時のあいだに生まれたなら、両方で計算して日干が変わるか確かめてください。変わる場合は、両方の説明を読んでしっくりくるほうを選ぶか、四柱推命を教えてくれた人がどちらの流儀か尋ねてみましょう。それ以外の時間帯の生まれなら、気にする必要はありません。
正直な限界
- 8文字のうちの1文字です。日干は命式の中心であって、全体ではありません。月や時、そして8文字全体の五行のバランスによって、見え方は大きく変わります。
- イメージはたとえです。「松」や「鉄の断崖」は理解を助けるための道具で、あなたに必ず当てはまる描写ではありません。
- 予言ではなく、振り返りの道具です。自分の習慣を考えるための言葉として使い、仕事・お金・健康・法律に関わる実際の判断は、実際の情報と専門家の助言をもとに行ってください。
FAQ
Q. 日干と十二支の動物(干支の動物)は同じですか?
A. いいえ。十二支の動物は生まれ年の地支に属します。日干は日柱の天干で、命式の主な基準点です。同じ年に生まれた2人でも、日干は違うことがあります。
Q. 日干を調べるのに、生まれた時間は必要ですか?
A. たいていは不要で、日付だけで足ります。ただし23時から1時のあいだに生まれた場合は、子時の扱いによって日付が変わることがあります。
自分の日干は無料の四柱推命計算機で調べ、表示された日柱のページで説明を読んでみてください。