ワンドのクイーン

自信にあふれ、温かく、人を惹きつけるワンドのクイーンは、自分のやり方で進め、説得は結果に任せるよう告げます。その確信が人を集め、助けを求めれば応えが返ってきます。

アルカナ
小アルカナ
スート
ワンド(棒)
エレメント
火
  • 自信
  • 人を惹きつける力
  • 推進力
  • 温かさ
  • 自立
  • 承認欲求
ワンドのクイーンのタロットカード — 伝統的なタロット
伝統的なタロット

カードに描かれた象徴

クイーンはあなたを正面から見つめています。伝統的なライダー・ウェイト・スミス版のコートカードでは珍しいことで、この正面性こそワンドのクイーンを読み解く鍵です。隠すものは何もなく、許しを求める必要もありません。クイーンは両膝を開いた、開放的で自信に満ちた姿勢で座り、玉座の背もたれと肘掛けには獅子とひまわりが彫られています。獅子は火の星座である獅子座の動物なので勇気と火を象徴し、吠えているのではなく彫刻であることから、落ち着きへと変わった力を示しています。

右手にはワンドを、左手にはひまわりを持っています。ワンドは意志と仕事、ひまわりはぬくもりと喜び、そして光のほうへ向き直る習慣です。ひまわりの金色は衣にも繰り返され、カード全体に真夏の真昼のような雰囲気を与えています。ウェイトはこのスートのワンドには常に葉が付いていると書いており、クイーンのワンドも例外ではありません。クイーンの仕事はまだ育っているのです。

足元には黒猫が座り、見る人のほうをまっすぐ見ています。この猫はクイーンの影の面、つまり直感と自立心、わざわざ説明する必要を感じない静かな神秘です。猫と魔女を結びつけたヨーロッパの昔の連想を思い出す人もいますが、このカードの猫は脅威ではなく相棒であり、クイーンの自信に奥行きがあることを伝えています。玉座の背後には空が開けています。獅子と花と猫がそろって、ぬくもりと勇気と本能がひとつになって働く女王を描き出しています。

韓国と日本の視点で見るこのカード

日本の文化で見ると

日本では、黒猫は不吉なしるしとは限りません。昔から魔を払い幸運を呼ぶ「福猫」とされ、店先で手招きする招き猫にも、魔除けとして売られる黒いものがあります。いちばん有名な例は文学の中にあります。夏目漱石の小説『吾輩は猫である』(1905年)は、漱石の家に迷い込んだほぼ真っ黒な子猫から生まれました。出入りしていた按摩が、爪の先まで黒い珍しい福猫だと言ったと伝えられています。人を招き寄せる招き猫は、温かく人を引きつけるこのクイーンによく似合います。

韓国の文化で見ると

このクイーンの足元の黒猫は、韓国の絵の中にいても違和感がありません。18世紀の朝鮮の宮廷画家、卞相璧(ピョン・サンビョク)は猫をあまりに頻繁に、しかも見事に描いたため「ピョン猫」というあだ名で呼ばれ、彼の作と伝わる猫と雀の絵は今もよく知られています。韓国や中国の美術で、猫は長寿を願う意味を持っていました。猫を表す漢字「猫」の中国語の発音「マオ」が、七十から八十歳の老人を指す「耄」と同じだからです。蝶と一緒に描かれた猫は、持ち主の長寿を願うものでした。こう読むと、クイーンの猫は数週間ではなく何年も燃え続ける火を約束しています。

正位置

タロットのワンドのクイーンが表すのは、人を引き寄せる自信です。あなたは自分が何を得意とするかを知り、それを自分のやり方でやり遂げ、周りの人はその温かさのそばにいたいと感じます。傲慢さのない自己信頼です。このクイーンは行動の前に承認を待ちませんが、周囲の人にはいつも目を配り、誰に励ましが必要かを覚えていて、チャンスを惜しみなく分け与えます。

日常では、司会やプレゼン、サークルの運営を任されたり、プロジェクトの顔になってほしいと頼まれたりするとき、あるいは隠すのをやめたおかげで、あなたの仕事がようやく目に留まるときに、このカードが現れます。創作をする人、小さな店や事業を営む人、いくつもの役割を颯爽とこなす人を特に後押しします。家庭と副業を両立させる親、誰もが覚えている先生、建物じゅうの人の名前を知っている同僚のような人です。このクイーンのもとでは、必要なものを遠回しにせず、申し訳なさそうにもせず求めましょう。頼みごとがはっきりしているときほど、助けは届きやすくなります。人は、自分を信じている人を信じるからです。

逆位置

逆位置のワンドのクイーンは、自信が揺らいでいるか、認められたい気持ちに変わってしまった状態を指します。投稿するたびに反応を確かめ、批判されないようにアイデアを削り、拍手の大きさで自分の価値を測っているのかもしれません。温かさは今もあなたの中にありますが、それが自分の仕事を燃やす燃料ではなく、人を喜ばせることに使われています。

反対に、熱すぎる方向へ傾くこともあります。特に、あなたが望んでいたスポットライトを別の人が浴びたとき、火が嫉妬や仕切りたがる態度、すぐにかっとなる気性に変わるケースです。すべての役割を一度に抱え、すべての頼みを引き受けた結果、ただ疲れ果てている場合もあります。足元の黒猫が、その処方箋をそっと教えてくれます。一歩引いて少しだけ一人の時間を過ごし、誰も見ていないときに、自分がこの仕事の何を好きだったのかを思い出してください。あなたの価値は、もともと他人の反応が決めるものではありませんでした。

恋愛

正位置

自分に堂々としている人から漂う魅力。それが、このクイーンが恋愛に贈るものです。シングルなら、今のあなたはいちばん輝いています。パーティーでも教室でも、ただ楽しんでいる場所ならどこでも人の目に留まり、無理に演じていない自信こそが相手を惹きつけます。温かく、生き生きとして、望むものがはっきりした人に出会うこともあるでしょう。ワンドのクイーンは選ばれるのを待たず、自分から選ぶので、気になる人がいるなら、その気持ちを伝えてみてください。

恋人がいるなら、このカードは互いへの敬意で結ばれた情熱的な関係を描きます。二人ともそれぞれの友人、夢、個性を大切にし続けます。家では愛情深く、外では社交的な、変わらない愛で、平和を保つために誰かが自分を小さくする必要はありません。恋人がワンドのクイーンのような人なら、二人の予定を埋めるのも、あなたがうまくいったときにいちばん大きな声で喜ぶのも、きっとその人です。

逆位置

このクイーンが逆さまになると、嫉妬や不安、どちらがどれだけ尽くしたかを数える気持ちが、いつの間にか入り込みます。恋人の写真に誰が「いいね」を押したかを確かめたり、相手の関心をめぐって誰かと競わなければならないと感じたりするかもしれません。あるいは相手のほうが絶えず確かめてもらいたがり、自分が中心でないと冷たくなり、すぐに怒りを燃え上がらせることもあります。片方が関係のために自分の人生をあまりに多く差し出した結果、火花が弱まっている場合もあります。内側から立て直しましょう。自分の友人と過ごす時間、自分だけのプロジェクトが必要です。先に自信が戻れば、恋はそのあとを追って落ち着いていきます。

仕事

正位置

仕事においてこのカードが示すのは、目に見える存在感と、人柄のにじむリーダーシップです。営業、教育、イベント、創作の分野、自分の事業、小さなチームの運営など、あなたの人柄そのものが価値になる役割で力を発揮します。成果を認められたり、プレゼンを任されたり、一緒に働くのが楽しいという理由でプロジェクトを託されたりするかもしれません。表に出ましょう。企画書に名前を載せ、ポートフォリオを見せ、昇進を願い出てください。そして、説得は結果に任せましょう。

逆位置

抱えすぎて、自分を疑っている。それが職場での逆位置のクイーンです。役割が多すぎてどれにも全力を注げていないか、自分の判断を信じる前に上司の褒め言葉を待っているのかもしれません。同僚の成功が必要以上に胸に刺さり、そのいら立ちが会議の場ににじみ出ることもあります。引き受けている仕事を一つ手放し、今月やり遂げたことを書き出し、すでにうまくいくとわかっている自分のやり方に戻りましょう。

金運

正位置

自分の才能でお金を得る運に恵まれています。経験に見合うよう引き上げた報酬、口コミで得た顧客、お金になり始めた趣味などです。クイーンは気前がよく、家や友人のためにお金を使うことを楽しみますが、それができるのは自分の数字をよく把握しているからです。自分の仕事に自信を持って値段をつけ、入ってくるお金をきちんと記録し、お祝いの前に、苦しい月に備える分を先に取り分けておきましょう。

逆位置

安すぎる値付けが、この逆位置の静かな落とし穴です。満額に見合うのか自信がなくて報酬を値引きしたり、みんなに好かれていたくて会計を引き受けたりするケースです。払うつもりのなかった飲み会の会計や、予算を超えた贈り物もここに入ります。認められたくてお金が流れ出ている場所を見つけ、実際に提供している価値に見合った値段をつけましょう。人に贈るための小さな予算枠を別に設けておけば、使いすぎずに温かさを保てます。

相手の気持ち

まず感嘆があり、すぐあとに温かな好意が続きます。相手はあなたの自信と生き生きとした様子に惹かれ、あなたと一緒にいるところを人に見られるのを好み、会ったあとは会う前より元気になっています。人物としてのクイーンは、社交的で気前がよく、率直で、簡単には気後れしない人です。愛情深いけれどすがりつかず、いつまでも追いかけ続けることもしません。気持ちがあるなら、あなたにもおそらく伝わるでしょう。ワンドのクイーンが相手の気持ちとして出たなら、誘いや温かい言葉、人前でしっかり味方してくれる態度として表れる、はっきりした好意を期待してかまいません。逆位置なら、好意に不安が混じっています。嫉妬したり、あなたが気にかけているかを試したり、自分には釣り合わない人だと思って一歩引いていたりするかもしれません。いずれにしても、相手の目に映るあなたは明るく有能で、誰よりも自分らしい人です。

コンディションと休息

日の光と体を動かすこと、そして気の合う仲間が、このクイーンを充電してくれます。エネルギーはおおむね十分で、外で過ごしたり、踊ったり、友人に料理をふるまったり、手で何かを作ったりすると、さらに大きくなります。このカードは一人の時間、つまり黒猫の居場所も求めています。誰にも見せる必要のない、休むための場所です。逆位置なら、あらゆる頼みを引き受けることによる燃え尽きと、実は疲れからきているいら立ちに気をつけてください。今週は頼みごとを一つ断り、そうして生まれた休息を守りましょう。

イエス・ノー

イエス

答えは「イエス」です。あなたが自分を信じているならば、ですが。ワンドのクイーンは、あなたが信じていて、人前で堂々と進められる計画を後押しするので、見せ、応募し、頼んでみましょう。クイーンのイエスは、あなたの自信に比例して大きくなります。逆位置なら、答えは「状況次第」に傾きます。疑いや承認欲求が行く手をふさいでいるので、まずそれを取り除くことで結果が変わります。

アドバイス

今週は自分のやり方で、しかも人から見える場所で進めましょう。得意なことを一つ選び、言い訳をせずに見せてください。作品を公開する、会議を仕切る、自分の料金をはっきり伝える、といったことです。それから一人の相手に、必要な助けをちょうど一文ではっきり頼みましょう。そして、猫をそばに置いておいてください。誰にも答えなくていい一時間を守りましょう。休まない女王は、温かさを焼けつく熱に変えてしまいます。どんな説明よりも、結果のほうが人を説得してくれます。

よくある質問

ワンドのクイーンは身近な女性を表しますか?

そういう場合もありますが、女性に限りません。コートカードは特定の人物と同じくらい性格を描くので、このクイーンは性別に関係なく、自信があって温かく、社交的で自立した人なら誰にでも当てはまります。メンターや上司、いつも集まりを取りまとめる友人かもしれません。あなた自身、特に前に出て自分を見せる準備ができているあなたの一面を指すこともあります。

ワンドのクイーンの黒猫にはどんな意味がありますか?

黒猫は直感と自立心、そして人前に立つ人物が持つ私的な一面を象徴しています。ライダー・ウェイト・スミス版では、この猫がクイーンの自信に奥行きがあることをほのめかしています。クイーンは自分の本能を信じ、少しの神秘も心地よく受け入れているのです。韓国の絵画の伝統も、もうひとつの意味を添えます。朝鮮時代の猫の絵は、持ち主の長寿を願うものでした。

逆位置のワンドのクイーンは、どんな人物ですか?

炎が不安定に揺れている人です。外では魅力的でも、近しい間柄では嫉妬したり、支配しようとしたり、すぐに気を悪くしたりすることがあり、あるいは静かに疲れ果てて自分を疑っているのかもしれません。たいていは悪い人というより、自信のある人が一時的に落ち込んだ時期を過ごしているところです。思いやりのある率直さと、立ち直るためのゆとりがあれば、正位置のクイーンの姿が戻ってくることが多いでしょう。

ワンドのクイーンと女帝のカードはどう違いますか?

どちらも温かいカードですが、その温かさの形が違います。女帝は家庭や成長、心地よさと忍耐を通して、ゆっくりと育みます。ワンドのクイーンは推進力を備えた温かさで、社交的でエネルギッシュ、何かをやり遂げてその姿を見せることに力を注ぎます。女帝が庭を手入れする人なら、ワンドのクイーンはその庭でパーティーを開き、続けて地域のプロジェクトまで率いる人です。