乙卯(きのと・う)日柱:性格・恋愛・仕事
乙卯(きのと・う)は、草と花が一面に広がる春の野原、木の兎の日柱です。見かけは柔らかく心は頑丈で、焦らず静かな集中で自分のペースを守りながら育ちます。
- 自立心
- やわらかな芯の強さ
- 集中力
- 独立独歩
- 少数の仲間への誠実さ
- 着実な成長
ひと目でわかる日柱
- 日干(自分自身)
- 乙(きのと) · 陰の木
- 日支
- 卯(う) · うさぎ · 陰 木
- 日干の十二運
- 建禄
- 納音五行
- 大渓水 · 水
- 空亡
- 子(ね) · 丑(うし)
- 日干と合する天干
- 庚(かのえ) → 金
- 六合の相手
- 戌(いぬ)
- 冲する地支
- 酉(とり)
- 三合を組む地支
- 未(ひつじ) · 亥(い)
蔵干
- 甲(きのえ)劫財
- 乙(きのと)比肩 · 本気
日支の中に蔵された天干で、日干から見た通変星を添えています。最後の一文字が本気です。
天干と地支の関係. 天干と地支が同じ五行です。気が一点に集まり、集中力は強い反面、変化は少なめです。
日干の十二運. 自分の持ち場を得た人の段階。安定した力と独立心があり、自分の足で立つ力に恵まれます。
本質と性格
乙卯(きのと・う)の日柱の性格は、物腰は穏やかでも自分のことは自分で片づけ、一度心を決めたら動かしにくい人です。草やクローバー、野の花がびっしり生える春の野原にたとえられます。野原のすべてが同じ種類の植物だからです。見た目は柔らかくても、大事にしているものについては説得されません。 生まれた日を六十干支の二文字で示したものが、四柱推命でいう日柱です。上の文字の日干は自分自身、下の文字の日支は身近な人間関係や家庭での気質を表します。乙卯の日干「乙」は陰の木で、風にしなっても後でまた伸びる、柔軟な成長です。日支の「卯」は十二支の兎で、これも陰の木。伝統では春分と東の方角に結びつく五行です。 日干と日支が同じ五行なので、気が一か所に集まってまっすぐです。日々の暮らしでは、十年来同じ行きつけのカフェ、同じ洗濯物の畳み方、同じ友人と過ごしながら、自分で選んだことにはとても長けている人の姿です。代償は幅の狭さで、別の道へ押し出してくれる対照的な気が少ないため、新しいことを試すきっかけが訪れにくくなります。 「卯」の中には蔵干が二つあります。地支の内側にしまわれた小さな気で、日干との関係に応じて通変星の名がつきます。通変星とは、日干から見た他の天干の関係を十通りに分けた呼び名です。本気は「乙」自身で比肩、まるごと自分のものである自我です。その下の「甲」は劫財で、より大きく力のある木にあたります。自分に似ていてもっと大胆な兄弟や好敵手で、伝統では分かち合い、競い、対等な人の隣で励むことと結びつけます。日干の十二運は建禄。若者が自分の足で立ち、生計を立てる時期にあたり、この日柱の自活する力はここから来ています。納音は日柱につく詩的な異名で、乙卯は大渓水(たいけいすい)、谷に沿って静かに絶えず流れる渓流です。
強み
- 自分の足で立ち、救いの手をほとんど必要としない自立心
- 選んだことに注ぐ深く安定した集中力
- 柔らかな物腰の内側にある芯の強さ
- 小さな輪の人たちに対する誠実さと頼もしさ
- 年を重ねるごとに腕を上げる静かな職人気質
課題
- 別のやり方が通じる場面でも、自分のやり方を貫きがち
- 助けを求めたり、主導権を手放したりするのが苦手
- 居心地のよい範囲が狭く、新しいことを先延ばしにしやすい
- 対等と見なした相手と、静かに張り合ってしまう
恋愛と人間関係
乙卯は派手な演出よりも、そばにいることと変わらない姿勢で愛情を示します。いつも時間を守り、小さな秘密を守り、黙って同じ部屋にいても心地よくいられる人です。献身的なパートナーでありながら、一日の中に自分だけの片隅がどうしても必要な人でもあります。ひとりの時間を拒絶ではなく充電と受け止めてくれる相手が、この人のいちばん温かな面に出会えます。 伝統では日支を配偶者宮、つまり命式で伴侶の座として読みます。ここには木しかなく、自分(比肩)とより大胆な兄弟(劫財)がいるだけで、財星も官星もありません。伝統では、何より友人であり対等な相手を求める日柱と読み、具体的な伴侶の星はほかの柱から来るとされます。弱点は、独立を守るあまり、相手が戸口で待たされているように感じてしまうことです。人生のどの部分を分かち合いたいかを、察してもらうのではなく自分から伝えるのがいちばんやさしい解決策です。伝統では乙が硬く決断力のある金、庚に惹かれるとも言われ、乙卯にはっきりした基準と落ち着いた声を持つ人に惹かれる傾向がよく見られます。
仕事と適性
磨く技があり、ある程度の自主性が認められるときに仕事がうまく運びます。三度の組織改編を経ても、誰が監督するまでもなく静かに優れた仕事を続けている同僚が、よくある姿です。野原のように辛抱強い木に合う分野としては、庭づくりや造園、執筆や編集、翻訳、研究、デザイン、手工芸品、少人数への指導、医療・介護の支援、音楽、そして自分の成果物に責任を持つフリーランスや専門職があります。 地支に比肩と劫財ばかりで権威の星がないため、上に立つ人の下よりも同僚の隣のほうが心地よい傾向です。友好的な競争が無言の比較に変わらないよう、深い集中が音信不通にならないよう気をつけましょう。年に一度、自分の持ち場の外で目に見えることをしてみてください。会議で発表する、後輩を指導するなど、仕事を「している」だけでなく「見える」ようにするのです。
金運
「卯」には財星がなく比肩と劫財だけなので、お金は思いがけない幸運よりも、技能と着実な成果に従って入ってくるのが一般的です。残りの絵柄は、伝統ではほかの柱から読みます。劫財は分かち合いの星で、友人や兄弟、同僚が同じ食卓につくことが多く、みんなの分を払ったり少額を貸したりする習慣がよく見られます。給料日に自動で振り替わる貯蓄口座を別に持てば、気前のよさが月末まで続きます。
エネルギーと健康
五行では、木の上に木があり、納音の水がその下を流れる構造で、強い成長の気と十分な養分のバランスが中心です。木は伸びて動くことを好むので、朝の散歩、肩や首のストレッチ、植物のそばで過ごす時間が、長い集中で固まった凝りをほぐします。この日柱の空亡は子と丑です。木を養う冬の水と湿った土にあたる支で、伝統では、休暇や新しい本、水辺で過ごす時間など、休息と新鮮な刺激をあえて予定に入れるとよい日柱と読みます。伝統に基づく生活上のたとえであって、医学的な助言ではありません。
相性のよい人
伝統では「卯」は戌(いぬ)と六合を結びます。義理堅くはっきり物を言う支なので、戌を持つ人は頼もしく気楽に感じられやすいでしょう。「卯」は未(ひつじ)・亥(い)とも木の三合を成し、これらの支の人とは同じ森に暮らすように、すぐ家族のような親しさを覚えることがあります。冲は酉(とり)で、木と金がぶつかり、几帳面な酉の気質が、兎の静かな頑固さとこすれ合います。大きな決裂ではなく、細かな点をめぐる言い合いとして現れることが多いものです。 五行で見ると、水の人は満たしてくれ、火の人は恥ずかしがりの野原を外へ呼び出し、土の人は足場を与え、金の人は磨いてくれます。その磨かれ方は、乙庚の合のようにありがたい形で訪れることもあります。前後の日柱は、虎の上の大樹の甲寅(きのえ・とら)と、竜の上の太陽の丙辰(ひのえ・たつ)です。丙辰の温もりが野原を呼び覚ますことがよくあります。空亡の子と丑は、命式にあるとやや落ち着かないとされますが、あくまで味わいの違いで、命式全体によって変わります。
人生の流れ
十年ごとに巡る運の周期を、四柱推命では大運と呼びます。六十干支の順に進み、それぞれの十年がその干支の色合いを帯びます。乙卯の十二運である建禄は、早くから自立心を育てる傾向があり、この日柱は家を出る、分野を選ぶ、自活するといった節目が少し早い人が多いようです。大渓水という納音は、進歩を一度の劇的な跳躍ではなく、進むほどに幅を増す着実な流れとして描きます。木と水の大運は頼もしい一方、単調さを深めることもあります。火の大運は表現とより広い舞台を、土の大運は資源と責任を、金の大運は枠組みと締め切り、手ごわい人々を連れてきます。伝統では、子や丑の大運が巡って空亡を満たすと、穏やかな春のように感じられることもあるとされます。実際にどの十年がどんな手触りになるかは、年柱・月柱・時柱と重ね合わせた命式全体で決まり、乙卯の日柱だけでは語り切れません。
アドバイス
月にひとつ、小さく意図的に習慣を変えてみてください。違う道を歩く、新しい教室に申し込む、いつもの輪の外の人とランチをする、といった具合です。この日柱の強みは粘り強さで、少しの変化が、それが惰性に固まるのを防いでくれます。毎週ひとつ仕事を誰かに任せ、あとでやり直さないこと。そして望みは声に出して言いましょう。あなたを大切に思う人たちは、察するよりも言ってもらうほうをずっと喜びます。
よくある質問
乙卯にとって、十二運の建禄にはどんな意味がありますか?
建禄は四柱推命の十二運のひとつで、人が自分の足で立ち、生計を立てる年ごろにたとえます。乙卯では日干が本当に力のある位置に座っているという意味で、自立心、安定した気、ひとりで仕事をやり遂げる力として現れます。力が強いことは優れているという意味ではなく、木の根がしっかり張っているということです。
乙卯は財星がないので、お金に苦労するのでしょうか?
いいえ。地支に財星がないだけで、命式の財運は一つの地支ではなく四つの柱全体から読みます。乙卯には、技能と粘り強さでよく稼ぐ人が大勢います。気をつけたい習慣は友人への気前のよさで、自動振替の貯蓄ひとつで簡単に解決できます。
乙卯と相性のよい日柱はどれですか?
伝統では、戌を兎の六合の相手、未と亥を木の三合と見ます。そのため戌・未・亥を持つ日柱は気楽な相手と説明されます。酉は冲で、細かな点での摩擦を示しますが、縁がないという意味ではありません。実際の相性は命式全体を比べて見るものなので、傾向としてお読みください。
このページの用語をくわしく
あなたの日柱ですか?
日柱は生まれた年ではなく、生まれた日で決まります。四柱推命の計算ページに生年月日を入れると、四つの柱がすべて表示されます。
四柱推命がはじめての方へ 四柱推命は、生まれた年・月・日・時の四つの柱で人を読む占術です。その中心が日柱で、日干は自分自身、日支はいちばん身近な人間関係と家庭を表します。